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激動の20世紀を舞台としたシリーズの最終巻となる本作では、第二次大戦後、1961年のベルリンの壁、アメリカ公民権運動などを軸に物語が展開する。家族と別れ、壁の向こうの自由を求める姉弟、差別と闘い続ける黒人青年、モスクワで地下活動を行う美人ジャーナリスト、そしてその家族と友人たちの人間ドラマが、史実と密接に関わりながら濃密に紡がれていく極上のエンタテインメント小説。
職を失ったディムカに、彼の手腕を見込んだ改革派の議長から声がかかる。新たな社会実現に向けてディムカはふたたび政治の道を歩みはじめた。一方、ターニャが出版に暗躍した囚人の手記は西欧でベストセラーとなり、ソヴィエトの現実が世界に明かされようとしていた。そしてアメリカではジョージが政治の中枢に躍進、真の改革が始まろうとしていた……! 東西対立からベルリンの壁崩壊まで、各国で怒涛の時代を生き抜く人々の運命が絡み合う。『巨人たちの落日』『凍てつく世界』に続く畢生の大作<百年三部作>ついに完結。
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