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『万葉集』二十巻は世界に誇るわが国最古の一大歌集であり、日本人の魂の故郷というべき古典である。収録歌はおよそ4500首を数え、作者は無名の人民から大詩人・貴族・天皇に及ぶ。万葉学に巨歩をしるす歌人・国文学者、佐佐木信綱が厳密な学問的な手続きによってこの難解な原典をだれにでも親しめる読みやすい表記に改めた。(全5冊)
* 全巻構成 *
◇ 万葉集 (一)
日本の詩歌の源、最古の歌集。奈良時代末に編まれて以降、読み継がれてきた二十巻四1500余首には、宮廷歌人から無名の男女に至る人々の心が映される。本冊には巻一-巻四、雄略天皇・額田王・柿本人麻呂・大伴旅人らの雑歌・相聞・挽歌・譬喩歌を収録。新日本古典文学大系に基づき、86年ぶりに全面刷新した文庫版。
◇ 万葉集 (二)
銀(しろかね)も金(くがね)も玉も何せむに優(まさ)れる宝子(こ)にしかめやも──今なお愛される万葉集。親子の情、恋の心、花鳥のあわれ、そして機知諧謔。本冊は、大宰府における大伴旅人、山上憶良らの唐(から)ごころあふれる歌文を収める巻五から、春夏秋冬の順に歌を配列する巻八までの約900首を掲載。全歌に現代語訳・注釈を付ける。
◇ 万葉集 (三)
ひさかたの天(あめ)の香具山(かぐやま)この夕(ゆふへ)霞(かすみ)たなびく春(はる)立(た)つらしも──雄大清新な叙景、流麗繊細な恋の心、遠き世の物語。万葉集の多彩な世界。本冊には旅の歌、浦島や入水した乙女たちの伝説の歌(巻九)から、四季に寄せた雑歌と相聞(巻十)、古今の相聞歌(巻十一・十二)まで、1500余首の歌を掲載。全歌、現代語訳・注釈付。
◇ 万葉集 (四)
多摩川にさらす手作りさらさらに何そこの児のここだかなしき──いつの世も変わらぬ人の心を伝える万葉の歌群。本冊には、東国の素朴な恋の歌、遣新羅使の旅の歌、引き離された男女の激情、昔の恋の物語と戯笑の歌、越中に赴任した大伴家持の歌など、巻十三─十七の多彩な約740首を掲載。全歌、現代語訳・注釈付。
◇ 万葉集 (五)
うらうらに照れる春日(はるひ)にひばり上がり心悲(がな)しもひとりし思へば--雄略天皇の素朴な求婚の歌に始まった万葉集は、大伴家持のこの春愁の歌に到達し、やがて家持の元日賀歌「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」で幕を閉じる。他に越中布施湖遊覧の歌、防人歌など、巻十八~二十の485首。全歌、訳・注付。(全5冊完結)
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