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問題は面接室の中で起きてるんじゃない!! 生活の中で起きてるんだ!!
何がしかの問題を抱える人に対し,心理療法は密室の中で相談をし解決を探るという方向に発展をしてきた。しかし,面接室の構造がどうであろうと,セラピストが共感的な態度を示そうと,問題は面接室のなかで起きているのではない。問題は生活のなかで起こっている。解決する方法のカギも生活のなかにある。
本書に描かれている心理的援助は,従来の心理的なとらえ方だけではなく,より多方向の解決を模索するものである。密室から脱し,コミュニティやネットワークづくり,そして,「その場」での心理的支援,それを支えるシステムの形成──それが著者の言う,多面的体験支援アプローチである。
教える,ほめる,叱る,止める,遊ぶ,守る,言語化を促す,やってみせる,喜んでみせる,他者とつなぐ,場とつなぐ,仲間づくり,集団づくり……。本書には,著者が長年にわたって実践してきた「その場で関わる心理臨床」の実践と理論のすべてが網羅されており,すべてのセラピストが目指すべき極点の一つと言っていいだろう。この本は明日を生きる臨床家にとって必読のものである。
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