象は忘れない

象は忘れない

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出版社
文藝春秋
著者名
柳広司
価格
1,485円(本体1,350円+税)
発行年月
2016年2月
判型
B6
ISBN
9784163904009

「なかったことには、ならない。」



「福島」が「フクシマ」になったあの日、原発に人生を奪われた。

だが、何としてでも生き抜いてやるーー。





【象は忘れない】

“象は非常に記憶力が良く、自分の身に起きたことは決して忘れない”(英語の諺)



あの日あの場所で何が起きたのか(「道成寺」)、

助けられたかもしれない命の声(「黒塚」)、

原発事故によって崩れてゆく言葉の世界(「卒都婆小町」)など、

エンターテイメントの枠を超え、研ぎ澄まされた筆致で描かれた五編。



著者プロフィール・柳広司(やなぎ・こうじ)

一九六七年生まれ。二〇〇一年『贋作「坊っちゃん」殺人事件』で朝日新人文学賞受賞。歴史や文学作品をミステリと融合させた『吾輩はシャーロック・ホームズである』『はじまりの島』『新世界』などの作品を発表。二〇〇九年『ジョーカー・ゲーム』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞をダブル受賞。ほかに『怪談』『ロマンス』『虎と月』『ナイト&シャドウ』『ソクラテスの妻』など著書多数。

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