取り寄せ不可
◆第一句集
マスクとりいつもの君や木の芽吹く
家族との愛情を育みながら成した一句一句に胸が温まる。読者にはその人を想像する自由が与えられるのだが、いずれの句もリアリティに富み、作者の真心が作品を包んでいる。(序より・満田春日)
◆自選十二句より
春浅し自転車に積むバイオリン
冬桜打たれ強くて二十歳の子
ここにゐぬひとを思ひて滴りぬ
糸瓜忌の寝床の向きをたしかむる
夕桜古き茶房にねむくなる
父に買ふ小さき鍋や麦の秋
栴檀の花やみづうみまだ見えぬ
白藤を眺むるための日陰かな
檸檬忌の闇にラジオの声親し
梅の実を食うてざりがに去りにけり
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