デカルトと西洋近世の哲学者たち

デカルトと西洋近世の哲学者たち

出版社よりお取り寄せ(通常3日~20日で出荷)
※20日以内での商品確保が難しい場合、キャンセルさせて頂きます

出版社
知泉書館
著者名
山田弘明
価格
6,600円(本体6,000円+税)
発行年月
2016年1月
判型
A5
ISBN
9784862852243

デカルト哲学を中心に,その哲学史的文脈や影響などを多岐にわたる視点から考察し,17世紀の思想的転換の意義を探った長きにわたる研究成果である。
第Ⅰ部はポンポナッツィの近世合理主義思想を踏まえて,理性の生得性や平等性などデカルト哲学の独自性を解明,コギト,機械論,心身問題に光を当てる。
第Ⅱ部では,著者が主宰して本書と相前後して完結する『デカルト全書簡集』(全8巻)に関わる,デカルト哲学における書簡の意義とその実態について考察される。デカルトの生活や哲学論争の細部が描かれているだけでなく,書簡にしか見られない事実など今後のデカルト研究にとり示唆に富む論述となっている。
第Ⅲ部はデカルトと同時代のアルノー=ライプニッツ論争やガッサンディとデカルトとの関係,さらに西田幾多郎がパスカルをどのように受容したかなど,興味深いテーマが扱われる。
最後の第Ⅳ部では,わが国のデカルト哲学の受容を文献学的視点をも交えて紹介するとともに,ことば,生と死,老いなど古代から現代まで常に課題となるテーマを通してデカルトの立ち位置を検証する。
書簡集の完訳など新たな環境が整備されるなかで,今後のデカルト研究にとって刺激に富んだ一書である。

お気に入りカテゴリ

よく利用するジャンルを設定できます。

≫ 設定

カテゴリ

「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。

page top