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吉沢久子先生の「食」の集大成!
読みながら、「今日は何をたべようか」とワクワクが湧き出す一冊。
たべたいものを自分で作ってたのしむ――老いと向き合って生きる長い時間の中では、からだのためだけではなく、心の栄養という意味でも、とても大きな力になることを私自身の体験から感じている。
九十歳を過ぎてからは、半年先の約束も、万一先方にごめいわくをおかけするようなことがあってはと、お断りしているが、一方では、誰だって明日のことはわからないのだから、のんびり考えてもいいのだと、居直ったりもする。それが正直な気持ちだ。
好奇心はますます強く、たべることには、本書の内容そのままの、限りない情熱をもって毎日「今日は何をたべようか」とたのしんでいる。たべるたのしみは、生きている限りつづくものだから、最後まで持ちつづけたいと願っている。――吉沢久子
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