思惟の歴史
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著者は中世哲学研究では多数の著述や編集を手がけ,わが国の学界に多大な貢献をしてきた。本著作集は日本の文化と社会に深くかかわりながら説教や講話,文筆活動をとおして多くの日本人にキリスト教を伝えてきた,来日して四十有余年にわたる宗教者としての活動の足跡を集大成したものである。
本巻では,思想と哲学の根本的問題を歴史的起源や思想史的発展,現代的意義に関して検討し,思想史の広い視野から,その歴史的背景に照らして展開する。
古代では,教父思想や砂漠の師父の霊性,アウグスティヌスの歴史理解,エリウゲナのキリスト教的プラトン主義など,学問成立期の思想を論じる。
中世では,技術や自由観,自己意識など時代を特徴づける諸論考と,トマスなど多くの思想家の考察を集成。
現代では,カトリック思想やスコラ学を現象学的に受け止めるなど,人間の自己意識の変化に伴う発展的継承に言及,西田幾多郎にも新たな光を照射する。
最後に信仰と思索,思考,教育,理性と経験,神認識など,思惟と超越をテーマとする一連の論考により,未来の希望へと導かれる。
哲学と神学を架橋する豊かな知識と経験に基づく数々の考察は,多くの読者の道標となるであろう。
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