日本美術創世記
日本美術のはじまりを知る
三万数千年前、われわれにつらなる“日本人”が身の回りの道具を磨きはじめたところから、「日本美術」の歴史がはじまりました。日本美術全集全20巻の幕開きをかざる本巻では、原始の美術がテーマです。ていねいに成形された打製石器から高松塚の壁画まで、日本美術の創世記を彩る考古資料二百数十点の“作品”を掲載します。国宝、重文指定が相次いだ縄文時代の土偶や、火焔型土器をはじめとする複雑な意匠の土器、稲作とともにはじまる弥生時代の青銅器や磨き上げられた土器、古墳時代の埴輪や金銅製品、さらに北海道で独自に展開された続縄文文化やオホーツク文化、南西諸島で育まれた貝塚文化の遺物も取り上げています。とくに、さいきん展覧会が多く開かれている縄文時代の土偶は、国宝指定の5点はもちろん、重文指定品を含め全14点を紹介しています。弥生時代では、話題になった佐賀県吉野ヶ里遺跡をはじめ、島根県加茂岩倉遺跡、鳥取県青谷上寺地遺跡などの遺物を、古墳時代では、藤ノ木古墳の豪華な馬具をはじめ、数々の銅鏡、地域性のある埴輪を多く載せました。日本美術史の1ページ目にふさわしい、迫力ある図版を満載しています。
【編集担当からのおすすめ情報】
ドイツ、イギリスと海外でも紹介されて、日本のヴィーナス像と話題なっている土偶を、観音両扉のページで紹介します。
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