日本 の学者の論文、関連記事、公文書などを収録した『日帝期文化財被害資料』(1973 年、黄壽永博士編)の増補改訂版。
韓国文化財の返還は、過去・現在を貫き、未来に向けて解くべき課題である。
欧米が世界を植民地としていた時代、そこでの文化財の略奪はその象徴であったし、そのことへの反省もありませんでした。しかし、古代エジプト、ギリシャ、南米インカ帝国の遺跡などが続々と元来あった場所に返還されています。「欧米が世界を侵略したのだから、日本の侵略も正当だ」という詭弁は今や世界中で通じないでしょう。黄壽永先生(本資料集の執筆者)が文化財返還問題の先頭に立った時は、まだこのような世界的潮流が起きていなかったのですが、黄先生の粘り強い努力が今日の土壌を作る契機になったと思います。本資料集の発行から40年以上という長い歳月が流れましたが、今もこの資料が持つ意味は限りなく重いと思います。(韓国・朝鮮文化財返還問題連絡会議 世話人・李洋秀)
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