取り寄せ不可
現代備前陶を語るとき、良くも悪くも安倍安人の名を欠くことはできない。
その作品の魅力については、今更改めて述べるまでもないが、桃山の古備前を範とする豊かなフォルムと美しいマチエールが、安倍安人というフィルターを通すことによって、現代に生きる我々を鋭く刺激してやまない。フィルターというのは、煙草でもわかるように通常、毒性や刺激性を有するものを濾過する機能を持つものだが、安倍安人の場合はむしろ逆に毒性や刺激性が増しているようにも感じられる。そしてこの毒性や刺激性が、安倍安人の個性に大いに由来するものであることは、作家をよく知る者には容易に頷けるところであろう。
(序文より)
中島誠之助の盟友でもある現代備前焼作家、安倍安人。大胆な色彩と造形の、花入や水指などの作陶とクワガタの油彩を中心にした作品集
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。