2020狂騒の東京オリンピック

2020狂騒の東京オリンピック

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出版社
日経BP
著者名
吉野次郎
価格
1,540円(本体1,400円+税)
発行年月
2015年11月
判型
B6
ISBN
9784822279387

新国立競技場のデザイン、建設費を巡る紆余曲折が続いている。一時は東京五輪開催後、「新国立ジャイアンツ球場」として活用する案も浮上したが、そのアイデアは瞬く間についえた。

経済合理性を無視してまで、新国立競技場を「国家の代表」に据える理由は何なのか。背景を探ると、そこには「国立競技場」に対して日本人が戦前から連綿と抱いてきたある想いがあった。

日本のポーツ界は戦前から、長らくある“幻想”に囚われている。それが、「スポーツにおいて金もうけは卑しい」という価値観だ。慈善事業として開催される甲子園や、観客に背を向け独自の哲学を貫く全日本柔道連盟。内紛を繰り返すスポーツ団体や採算度外視で赤字を垂れ流すスポーツスタジアムが、日本各地に点在する。米国スポーツ市場が約60兆円に成長したのに対し、日本はその20分の1の約3兆円しかない。稼げなければ、現役選手を鍛えることも、次世代の選手を発掘することもできないにも関わらず、である。

「日本のスポーツ界はいまだ戦時下にあり」????。経済記者が正面から取材をして見えてきたのは、時代錯誤のまま身動きが取れずにいる日本のスポーツ界だった。弱体化が進む日本スポーツ界に未来はあるのか。スポーツを巡る日本の現状と課題、そして解決の糸口を「経済的観点」から分析したルポルタージュ。

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