人間は危機にあたっていかに生きるべきか、いかに闘うべきかを情熱と確信をこめて語った歴史的な連続講演集。20世紀の哲学(エトムント・フッサール)、歴史学(マルク・ブロック)、文学(ジョージ・オーウェル)それぞれのジャンルでの代表的知性がヨーロッパのナチズム、ファシズムが吹き荒れる1930年代から戦争期にかけて人間としてさまざまな抵抗をいかに展開し、戦い抜いたかを考察する。現在の危機的な状況のなかでいまこそ読まれるべき、人間とは何かを問う書。訳者の力作解説付き。
目次
エトムント・フッサール 1935年5月、ウィーン
マルク・ブロック 1940年、フランスのどこか
ジョージ・オーウェル 1940-1941年、ロンドン
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あとがき解説――センプルンと「民主的理性」(大池惣太郎)
跋文 危機と対峙する「知」――センプルンに学ぶ(小林康夫)
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