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二つの岸辺から
太陽は時の苔で滑って転んで沈んでゆく
大地をきれいに染めた黄昏は闇の幕を下ろす
巣に帰る鳥たちが翼を休めて
明日もっと空の重さを知るように
(「四行連詩」)
「田原は世界に呼びかける詩人。世界に働きかけ、世界を読み替える、その比喩の力は強烈だ。/田原は自分の口にしたことに自ら驚き、心を痛め、しかし、そこから滋養を得て、ついには歓喜に至る。彼にとって、言葉は他者。ひとりでに生まれ出てくるもの。彼は言葉を支配せず、所有しない。こだわらない。大事なのは、言葉が流れ出すことを可能にする、彼の生命の仕組み。詩とは田原にとって祭儀の聖地なのだ」(阿部公彦)。『石の記憶』(H氏賞)から6年、待望の第3詩集。装幀=芦澤泰偉
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