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川崎市市民ミュージアム主催、企画展「古鏡―その神秘の力―」の図録。前漢末から三国の中国鏡、直弧紋鏡や〓龍鏡などの初期大型倭鏡、神奈川県・東京都出土の弥生・古墳時代遺跡出土鏡など、約190面の写真を掲載している。企画展に出陳される優品揃いの中国鏡のうち、注目すべきは初公開となる建初八年(83)の紀年をもつ画像鏡だ。これは画像鏡の紀年鏡としては初見となり、従来想定されていた画像鏡の出現年代を四半世紀溯らせる資料である。また、同じく初公開となる横浜市大場第二地区遺跡群No.2地区出土の弥生時代小形倣製鏡は、伴出した土器から弥生時代中期中頃のものと判断され、東日本においては最古クラス。本書の論考編には上記初公開の鏡2点の資料紹介のほか、第一線の鏡研究者による論文を掲載している。
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