武州かわごえ繋舟騒動

武州かわごえ繋舟騒動

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出版社
BookWay
著者名
福本武久
価格
2,075円(本体1,886円+税)
発行年月
2011年3月
判型
A5
ISBN
9784905341024

江戸時代……。武州川越は東国の穀倉といわれ、あらゆる物資の集散地でした。川越にあつまった諸物資は陸路ではなく、舟にゆられて江戸に運ばれてゆきました。
 城下の東には松平伊豆守がひらいた細い川筋がいまもあります。新河岸川といわれ川越と江戸を結ぶ重要な水路でした。河岸場には、つねに500艘もの高瀬舟が往来していたのです。この新河岸川を舞台にして嘉永3年、藩をゆるがす騒動がもちあがりました。
 舟賃の値上げをめぐって、船頭、舟問屋、川越商人が3つどもえの様相! 船頭たちは2度にわたって舟を繋ぐという実力行使に出たのです。江戸では米騒動が起こり、川越では諸物価が高騰してたいへんな騒ぎとなりました。
 本作品は河岸のリーダー・炭屋半蔵が、利害対立する舟問屋をとりまとめ、川越藩、船頭、商人、街道の馬子たちの間に立って奔走する姿をえがいた歴史・時代小説です。

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