思考の可視化(Making Thinking Visible)によって学習者の関与感を高め,理解を深め,自立を促す授業を構成する。考えを導入・展開し,総合・整理し,掘り下げるため21のルーチンを実践的に紹介。新しい学びを学際的に追求してきたハーバード教育大学院「プロジェクト・ゼロ」による確かな試み!
◇主な目次
第1部 思考についての考え
1章 思考とは何か
ブルームを超えて
記憶,勉強,活動を超えて
理解を深める思考の案内図
他に思考の種類はあるか
子どもの思考についての考えを明らかにする
2章 思考を教育の中心に
学習と指導における効果
思考を可視化する方法
第2部 思考ルーチンによる思考の可視化
3章 思考ルーチンの導入
思考ルーチンの3つの見方
どのように思考ルーチンを整理するか
4章 考えの導入と展開のためのルーチン
ルーチン1:見える・思う・ひっかかる
ルーチン2:ズームイン
ルーチン3:思いつくこと・わからないこと・調べること
ルーチン4:チョークトーク
ルーチン5:3-2-1ブリッジ
ルーチン6:4つの方位
ルーチン7:説明ゲーム
5章 考えを総合・整理するためのルーチン
ルーチン8:見出し
ルーチン9:色・シンボル・画像
ルーチン10:コンセプトマップ:つくり出す・並べ替える・関連づける・詳細化する
ルーチン11:つなげる・広げる・吟味する
ルーチン12:関連・違和感・重要・変化
ルーチン13:小実験室
ルーチン14:前の考え,今の考え
6章 考えを掘り下げるためのルーチン
ルーチン15:どうしてそう言えるの?
ルーチン16:視点の輪
ルーチン17:なりきり
ルーチン18:赤信号・黄信号
ルーチン19:主張・根拠・疑問
ルーチン20:綱引き
ルーチン21:文・フレーズ・単語
第3部 思考の可視化に命を吹き込む
7章 思考が評価され,可視化され,推奨される場をつくる
事例:ふり返りを取り入れる
事例:自分たちが学ぶ時間をつくる
事例:豊かな話し合いを行う
文化をつくる力
8章 実践記録から
算数における思考の可視化に向けて:マーク先生の事例
内容+ルーチン+子ども=考える文化:シャローン先生の事例
2つの事例が示すもの
思考ルーチンを使いこなすまでの段階
よくある落とし穴と苦闘
結語
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