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国際原子力機関(IAEA)は、未だに低線量内部被ばくの人体に対する影響を認めない。このため、ベラルーシの物理学者ヴァシーリ・ネステレンコ率いるベルラド研究所は、広大な汚染地域住民、とりわけ子どもの体内被ばく量の計測と放射性物質の体外排出効果のあるペクチンの投与を通じて、放射能汚染に苦しむ人々に救いの手を差し伸べるが、その活動は政府によって厳しく弾圧され、解体されようとする。ゴメリ医科大学学長で解剖病理学者のバンダジェフスキーは、食物を通して体内に取り込まれた少量の放射性セシウムが身体の器官に及ぼす発病作用を明らかにしたため、汚職事件をでっち上げられ軍事裁判に掛けられる。
さらに2001年のキエフ国際会議では、WHOやIAEAなどの国際機関と御用学者、独立系の医師、科学者たちの間で熾烈な論争が交わされるものの、チェルノブイリの放射能被害は闇へと葬られる。
下巻は、自らの意志に反して反逆者とならざるを得なかったこの2人の科学者らの闘い及び国際原子力ロビーによる欺瞞を軸に、森と湖の国ベラルーシの放射能汚染の恐るべき実態を明らかにする。
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