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「誰だっけ。ほら、あの人」から始まって、最初はゆるやかな下り坂。そして、診断がつく頃には、まさに1年ごとに病状が「転げ落ちていく」状態のアルツハイマー型認知症。
厚生労働省によると、2025年に認知症を患う人の数は700万人を超えるという推計が出ている。これは65歳以上の高齢者5人に1人が罹患している計算だ。今後、何の予防策も講じなかったら、あっという間に、認知症1000万人時代を迎えることに。
実は、認知症が発症するには、発病から通常20年を要する(確定診断した患者の余命は平均10年)。
仮に、40歳で発病したとすると、ゆっくり徐々に病気が進行し、60歳で発症。その後、70歳で確定診断され、80歳で死を迎えることになる。
つまり、30代から気をつけていれば、発病じたいを避けられるかもしれないし、40~50代でも、発病や発症を5~10年は遅らせられる。そうしたら、健康寿命を平均寿命に近づけ、認知症に苦しむ期間を5~10年間は短くできる。
本書では、アルツハイマー型認知症の原因物質について有力な仮説を打ち立て、なぜ「サラダ油」が脳と体に悪いかを解説し、脱「サラダ油」生活を啓蒙していく。
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