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司法への造詣も深いミステリの泰斗が、裁判員裁判を描く。
悩む裁判員と新人裁判官の姿がリアルに描かれる、手に汗握るリーガル・サスペンス。
すぐに解決を見るかと思われた放火事件。
裁判員裁判では放火の事実は争われず、動機が怨恨によるものか衝動的なものであったかが争点となった。
新人裁判官の久保珠実はこれが六度目の裁判員裁判。その中でも一番簡単そう――しかし、いつか裁判長に言われた「裁判は最後まで、何が起こるかわかりませんよ」ということばが心に浮かぶ。
裁判二日目、思いもよらぬ証言で、裁判は予想外の方向へ。
選ばれた六人の裁判員、そして珠実ら裁判官は議論し、悩む。
表題作「孤独な放火魔」のほか、夫を死亡させた主婦とDVの有無をめぐる「DVのゆくえ」、夫の愛人が産んだ子に虐待の跡を見つけ、子を守るために愛人を殺害した妻の動機を争う「二人の母」の三篇収録。
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