何者
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就職活動を目前に控えた拓人は、同居人・光太郎の引退ライブに足を運んだ。光太郎と別れた瑞月も来ると知っていたから――。瑞月の留学仲間・理香が拓人たちと同じアパートに住んでいるとわかり、理香と同棲中の隆良を交えた５人は就活対策として集まるようになる。だが、SNSや面接で発する言葉の奥に見え隠れする、本音や自意識が、彼らの関係を次第に変えて……。直木賞受賞作。
商品レビュー
- 評価
- ★★★★☆
- 公開日
- 2021年9月3日
拓人が自分のことを話すようになる場面
この小説では就職活動に励む同世代の5人の関係性が主人公の拓人の視点から描かれている。拓人は口数が少なく自分の感じたことはあまり言葉にしない性格だが、頭の中では他人の行動を斜にみている。しかし、周囲の人との衝突や助け合いを通して、拓人は自分と向き合い始めていく。この本は他人のことを考える時間が多い人には刺さる本だ私は感じた。
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