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雅楽は、日本古来の音楽です。
雅楽では、「笙(しょう)」「篳篥(ひちりき)」「龍笛(りゅうてき)」の三つの管楽器が演奏の中心となり、それぞれ「天」「地」「空」を表現するとされています。
それぞれの楽器を題材に、その由来と、音楽の喜びを描いた三つのお話。
楽しみながら、日本の音楽への関心が高まります。
●光り降る音 ~笙のおはなし~
白うさぎには、天から降りてきた鳳凰の、うつくしい音が聞こえます。
その音が聞こえない他の動物たちに、「おまえはうそつきだ」と言われ、ひとりぼっちの白うさぎですが……。
●天つ風の音 ~龍笛のおはなし~
きびしい日でりがつづきました。
白うさぎは、山奥の池で「どうか、ゆたかな雨を降らせてください」と祈ります。
すると、おおきな龍がすがたをあらわして……。
●星月夜の音 ~篳篥のおはなし~
川のほとりで、白うさぎの耳に、やさしい歌声がきこえてきました。
「この川がどうして『涙川』とよばれるようになったのかを
あなたにそっとお話ししましょう」……。
「星月夜の音」(詩・かんのゆうこ、曲・東儀秀樹)オリジナル楽譜収録
※本書は、2002~04年に刊行された『光り降る音』『天つ風の音』『星月夜の音』を再構成したものです。
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