女の名前

小学館文庫

女の名前

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出版社
小学館
著者名
小野寺苓
価格
693円(本体630円+税)
発行年月
2015年5月
判型
文庫
ISBN
9784094061673

直木賞作家・桜木紫乃にとっての母なる一冊

東北の小都市で、暮らしを愛し、文化を愛し、ひっそりと詩や小説を書き続けてきた女性がいた。

1996年、自費出版として世に出ていた本書を、15年余の後「ちょっと読んでみてほしい」という知人の薦めで手にしたのは、後に直木賞を受賞することになる作家・桜木紫乃だった。

「そこから先は自分も同じ言葉であちこちに薦め始めた。既に古書店にしかない親本を、見つけたらとにかく表題作と『マリアはいますか』を読んでみてくれ、と言って歩いた。」(本書の「解説」より)

1932年に生まれ、戦前から戦後、そして現代へと、たゆみなく歩みを続けてきた著者の筆運びを、桜木はこう書く。

「著者の視線は柔らかく、上からでも下からでもなく、一貫して日々を生きるひとの目の高さで書かれている。そのくせ文章は切れ味鋭い刃のよう。自戒を込めた一行に触れるとき、はっとさせられる。誰かになにかをもの申すといった気負いもなく書かれた文章の中に、反省や諦念、気づきがちいさなダイヤのようにちりばめられている。」

子として、女として、母として、時代を、社会を見つめてきた市井の女流による、各編が美しい掌編小説のような見事なエッセー集!

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