変わらないために変わり続ける

変わらないために変わり続ける

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出版社
文藝春秋
著者名
福岡伸一
価格
1,430円(本体1,300円+税)
発行年月
2015年4月
判型
B6
ISBN
9784163902524

かつてこの街で科学を学んだ

今、この街で芸術にふるえる





●かつて研究修業時代に勤務したニューヨーク・ロックフェラー大学。

ひたすら研究に打ち込んだ日々は、私にとっての決定的な出発点(エートス)となった。

そのロックフェラー大学に、私は25年ぶりに客員教授として滞在することになる。



母校のキャンパスは、一見何も変わっていなかった。

一方、その研究は最先端のバイオテクノロジーに様変わりしていた。

記憶に作用するホルモン、未知の巨大ウイルスの発見、動物行動を制御する驚異的な脳科学のテクニック、腸内細菌の役割の再発見……。

アメリカの科学はそのエネルギーを保ち、変わらないために、変わり続けていたのだ。



そして日々の生活に目を転じると、ニューヨークの文化、生活、芸術にもまた、一切の滞留、不変を許さないダイナミズムが満ち溢れていた――アメリカそのものも、変わらないために変わり続けている。



●福岡ハカセが2013年からのアメリカで過ごした2年間の思索と冒険をノスタルジックにつづるエッセイ集。科学という営み、NYの片隅で見たフェルメールの清明さ。

発見と叙情に満ちた筆致に、あなたの心もふるえるはず。





【目次】

第一章 修業時代の母校ふたたび

第二章 世界の生命科学最前線

第三章 異国で文学を思う

第四章 食文化差の理科的考察

第五章 ニューヨークの自然観察

第六章 自由と違和感のアメリカ文化

第七章 滞在二年目だからわかること

第八章 世界を股にかけフェルメール巡礼

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