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本書は、「エネルギーとは何か」という基本的なところから書き起こし、エネルギー利用の歴史、今主流として使われている大量の化石燃料がどのように環境へ悪影響をもたらしているかなど、環境との共存が求められる現在の「エネルギー利用」の意味を解き明かしていく。
前半では、福島原発事故から4年後の検証として、当時とその後のエネルギー問題を取り上げる。また、エネルギーと環境、特に地球温暖化問題を見据えながら、化石燃料と原子力をどう考えるかを解き明かす。
後半は、これからのエネルギーとしての、あらゆる側面からの徹底した省エネルギーの世界、再生可能な自然エネルギー、そしてこれらをどう使い回していけば、環境と共存できる社会が成り立ちうるか、と展開していく。
最後に、目指す方向として、地球温暖化対策にも直結する小規模分散型社会の提案を行う。その姿を具体的に模索・実現しつつある岩手県紫波町を例に、地域で完結する小規模分散型自立社会が、実現性のあるものであることを示す。
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