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新宿が最も輝いていた頃の愛と情熱の物語
本格的インドカリーで全国的にも有名な新宿中村屋。2014年10月、リニューアルした同社新ビル内に美術館がオープンした。
明治時代末期から大正、昭和初期にかけて、同社の創業者である相馬愛蔵・黒光夫妻のもとには多くの芸術家が集い、サロンとして文化を発信。ロダンに影響を受け日本の彫刻界に大きな足跡を残した荻原碌山や詩人の高村光太郎、書家の會津八一らが出入りし活況を呈していた。そしてインドの独立運動家をかくまい、ロシアの詩人を援助し、それらがきっかけでインドカリーやボルシチなど名物料理が生まれていく。
この「中村屋サロン」を中心に花開いた芸術と食文化を、愛と情熱に溢れた人間模様とともに描いた、知られざる新宿ヒストリー。
【編集担当からのおすすめ情報】
中村屋創業者の妻、相馬黒光は才気溢れる女性で芸術に理解を示しましたが、その考えや行動は当時としては破天荒で、「花子とアン」で話題になった白蓮にも似た魅力あるキャラクター。早逝した彫刻家・荻原碌山との許されざる恋は、かつてテレビドラマ化されています。
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