【読者対象】
ICT(情報通信技術)を活用した教育や学習支援に関心のある人
【書籍の特徴】
メディアという切り口で、日常の営みとしての学び(学習)と教え(教育)を再認識してもらうことを意図して著しました。類書に比べると専門的要素は薄いかもしれませんが、メディア技術の進展とそれに伴う情報革命によって、教育・学習支援の環境がどのように変化してきたかを概観できるような内容構成としています。
【各章について】
冒頭の1章では、教育メディアとは何かを定義するとともに、日本における教育へのICT導入の状況や世界のICT教育の実情について概説しています。次の2章では、行動主義や認知主義、状況主義などの学習観の変遷を概観しつつ、その理論に依拠して誕生した学習支援システムを紹介しています。続く3章では、学習プログラムの開発技法として登場したインストラクショナルデザインの考え方とその基本手続きについて解説しています。その後の4章では、ICT教育の基盤となる学習管理システムやMOOCに代表されるオープンエデュケーションについて述べています。次の5章では、学校教育を補完するインフォーマル教育や準教育的空間におけるデジタルメディアの可能性について記しています。続く6章では、ネットワーク上の学習者コミュニティの形成やソーシャルキャピタルの考え方について論じています。最終の7章では、学びに繋がるシリアスゲームやVRなどのメディア技術を教育に取り入れた事例を紹介しています。
【著者からのメッセージ】
学びは人の成長そのものであり、昨今では生涯学習(lifelong learning)という概念が浸透しつつあります。そして、この学びを下支えするのが教えです。学びと教えは誰もが人生で経験する普遍的な営みであり、教えについては歳を経るにつれてその機会が増えてきます。本書を通じて、メディア支援による教育の考え方や事例に接し、次なる教えの場の備えの参考にしていただければ幸いです。
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