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歌う詩人”友部正人、
初めての完全書き下ろし詩集!
「ニューヨークにいる間は、毎日のように詩を書いた」という著者の
5年ぶりの新詩集です。35篇の新作詩とあとがきを収録。
ブックデザインは大島依提亜。
軽くて開きやすいPUR製本を採用。
本文には、折ごとに異なる7種の紙を使用し、
パラパラとめくると虹のような色の変化を楽しめます。
側面は「三方金加工」でまぶしい金色に輝いています。
●友部正人詩集『バス停に立ち宇宙船を待つ』に寄せて
大宮エリーさん、御徒町凧さん、滝口悠生さん、谷川俊太郎さん、銀杏BOYZ 峯田和伸さん、本谷有希子さん、森山直太朗さんから、本書へ言葉をいただきました。
ぜひご覧ください。
もちろん、詩集の間にも、そっと挟み込んでいますよ。
生きていること自体が、苦しみだと
昔の人は言った。
私もそれに同感で、
そことどう折り合いをつければいいのだろうと
日々、悶々と苦しむのだけれど
友部さんの詩を読むと、
そこらへんのことを理解しつつも
このように世界をみればいいのだよと
このような音に耳を傾ければいいのだよと
そっと、それとなく
教えてくれているような気がする。
友部さん、ありがとう。
友部さんも苦しいんだね。
そして、友部さんは、そこから
逃げないで、向き合ってる。
私たちのために。
極楽浄土は、現世に、小さなところに
隠れていることを、教えてくれている。
―大宮エリー(作家/演出家)
昨日あなたが夢に出てきた
夢の中であなたは歌を歌っていた
途中少しMCをして
人混みが嫌いだと言った
それで僕はここが
夢かもしれないと気がついた
―御徒町凧(詩人)
言葉のまわりにギターの音がする。
言葉は哀しみと遠い時間を引き連れたブルーズだ。
世界に希望を見ることのできる目だ。
―滝口悠生(小説家)
還暦を過ぎた今も、友部さんは初めて会った20代のころと変わらない。
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