縄文の儀器と世界観

新潟大学人文学部研究叢書

縄文の儀器と世界観

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出版社
知泉書館
著者名
阿部昭典
価格
5,500円(本体5,000円+税)
発行年月
2015年3月
判型
A5
ISBN
9784862852083

本書は東北地方北部を対象として,縄文時代中期末葉から後期前葉の文化的・社会的変動期における精神文化や儀礼行為のあり方を遺跡や出土物を通して解明し,新たな分析法や研究視点を試みながら,この時期の儀器や世界観について多角的に考察したものである。
狩猟や生産,調理などに使われた実用的な道具に対して,機能や用途が明らかでない「第二の道具」と呼ばれる縄文時代の儀器は,土偶をはじめ斧状土製品やミニチュア土器など多種多様である。「第二の道具」のもつ象徴的意味づけを考察することにより,当時の儀礼行為がどのようなものであったかを検討する。
さらに縄文的景観を分析するため,自然的景観,人工的景観,観念的景観という3つの概念を使い,独自の世界観のなかで形成された景観や地形などの空間認識や,その認識が投影された住居・集落の構造を解明,とくに観念的領域で発揮された「第二の道具」の効果を,分布領域や形態の変遷など多くの図版を用いて詳細に分析することにより明らかにした。
考古学的な客観データを積み重ね,相互に比較検討しつつ先行研究を踏まえて総合的に解釈した本書は,縄文時代研究の奥深さと着実な進展を示す成果である。

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