取り寄せ不可
興奮のクライマックスまで、一気読み!
大英博物館東洋美術部の責任者(ゲートキーパー)である矢島剛は、オックスフォード大学の同級生ジミーから、龍の像の鑑定を依頼される。像は清朝時代につくられた壮大な庭園「円明園」から失われた十二支像でのひとつではないかと見られていた。
矢島は像のある貴族の邸宅に赴きデータを収集して帰るが、直後に像は屋敷から忽然と消え去る。残されたデータを携え、矢島はかつての教え子で美術品を見抜く特別な才能を持つ女性・段燕霞をパリに訪ねる。かねてから段に好意を抱いていた矢島だったが、二人の身に姿無き脅迫者の影が忍び寄る。
一方、中国では政権内部の権力闘争に端を発した巨大な陰謀が進行していた。龍の像の真贋を確かめるべく香港へと渡った矢島と段だったが、二人は英米中を巻き込んだ壮大な国際諜報戦の真っ只中に投げ込まれるのだった。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者の中原清一郎氏は、かつて「外岡秀俊」名義で東京大学在学中に「北帰行」で文藝賞を受賞した経歴を持っています。その後、朝日新聞社に入社し、ニューヨーク特派員、ヨーロッパ総局長、東京本社編集局長、香港駐在編集委員を経て、2011年に退社、昨年37年ぶりに新作小説「カノン」を刊行し、話題を集めました。本作品「ドラゴン・オプション」は、初めて発表するエンタテインメント小説で、その豊富なジャーナリスト体験をもとに、この著者でしか書けないスケールの大きな読み応えある作品となっています。計り知れない中原清一郎氏の企みをぜひ味わい尽くしてください。
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