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プロジェクト・アプローチの豊かな世界
イタリアのレッジョ・エミリアの実践は今日、保育界に広く知れ渡っています。表現活動を中心に、保育を子どもたちの主体的な生活の場としてとらえ直す、その実践は、日本では大きな可能性として好意的に受けとめられ、自らの保育を考え直すきっかけとなりました。
執筆者のひとりである福田泰雅先生が園長を務める赤碕保育園では長年生活と造形表現を結びつけることに目を向け、子どもの主体性において保育を組み立ててきました。
一冊の絵本から五線譜へ、そして造形へとつながった「モーツァルト・プロジェクト」、一匹のとかげから死と生を考えるきっかけへと発展した「とかげプロジェクト」、川の遡行体験から未知の生物の世界に思いを馳せた「かっぱプロジェクト」など、子どもの発想を、大人が受けとめることによって、どれだけ保育が豊かに楽しくなるかを語ります。
本書は「プロジェクト・アプローチ」を日本の風土と地域に根ざした実践として取り組んできた園の実践と、アートを中核とした保育創造の理論を解説する書です。
【編集担当からのおすすめ情報】
プロジェクト・アプローチの実践は、一回きりのそのとき、その子ども、その環境でなければ出合えません。
しかし子どもの発想を大事にするという根本をおさえていれば、新たな実践と出合えます。保育には無限の可能性がある、それを示しているのが本書です。
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