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フェノロサだけではない
浮世絵だけではない
一般的に、仏を中心とした西欧における日本趣味(ジャポニスム)は、1900年を境に沈静化したと言われる。しかし、実はその時期に、趣味としてのジャポニスムから、本格的な日本美術・工芸研究(ジャポノロジー)へと成熟したのだった。永井荷風も注目していた日本美術の在野の研究家、ジョルジュ・ド・トレッサンの目から見た日本美術の奥深い魅力に迫る。
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はじめに
第一部〈日本美術史〉創成の時代 ――欧米と日本それぞれの取り組み
第1章 欧米での受容――〈日本美術〉の受け入れ先
第2章 日本での対外政策としての美術と工芸
第3章 日本美術・工芸史研究のための史料――英文併記『真美大観』と英文版『國華』の意義
第二部 ジョルジュ・ド・トレッサン ――陸軍将校が日本美術研究家になるまで
第1章 トレッサンの生涯
第2章 日本美術研究への道
第3章 コレクターたちとの交流、および1910―13年の展覧会運営
第4章 『日本美術論』の誕生まで
第5章 O・ミュンスターベルク、R・ペトリュッチ、H・L・ジョリについて
第三部 二十世紀初頭の日本美術・工芸論 ――トレッサンを中心に
第1章 トレッサン『日本美術論』の叙述
第2章 仏教美術と中央アジアの莫高窟調査成果
第3章 やまと絵評価――稚拙か、日本本来の美か
第4章 室町水墨画評価――漢画の技術と精神をめぐって
第5章 鐔をめぐる問題系
おわりに
註
主要参考文献
書誌(執筆目録とコレクション売立てカタログ)
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