2001年1月、幸せな家族を悲劇が襲った――。
世界トップクラスの病院で治療を受けていた1歳半のジョージィは、
コミュニケーションの行き違いが招いた医療事故のため、命を落としてしまう。
娘の死を受け入れられない母ソレル。
病院との対立、夫婦の危機、苦悩と葛藤……
絶望の底に沈んでいた彼女は、心ある人々の支えで
少しずつ自分を取り戻していく。
ある日、医療事故で落とす人があまりにも多い現状を知り、
ソレルは新たな決意を固める。それは和解金を使って財団を設立し、
事故を起こした病院で安全への取り組みを始めることだった。
問題の大きさと複雑さに翻弄されながらも、
多くの協力者と出会い一歩ずつ前へ進んでいく。
父を医療事故で失い、病院の改革に身を捧げる若き医師。
医療事故を繰り返さないと誓う看護師たち。
そして、同じ悲劇に見舞われた無数の患者と家族たち。
「医療事故で苦しむのは、関わったすべての人なのだ」
さまざまな人との出会いと触れ合いのなかで見えてきたものとは……。
◆各界からの推薦 ◆
髙久史麿氏(日本医学会長、医療の質・安全学会 理事長)
嶋森好子氏(東京都看護協会 会長)
種田憲一郎氏(WHO西太平洋地域事務局 患者安全専門官)
ほか
「世界を変える50人の女性」に選ばれた著者が贈る渾身のメッセージ。
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