大英帝国衰亡史

大英帝国衰亡史

取り寄せ不可

出版社
PHP研究所
著者名
中西輝政
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2015年3月
判型
B6
ISBN
9784569823966

第6回山本七平賞、第51回毎日出版文化賞、ダブル受賞に輝く名著、待望の復刊!

 本書は、「日の没するところなし」と謳われた大英帝国の、誕生から衰亡までの過程をつぶさに検証した長編歴史評論である。

 ギボンの『ローマ帝国衰亡史』を挙げるまでもなく、歴史上、帝国が興隆し、衰亡の道をたどった過程を描いた歴史書は数限りない。その意味で、歴史とは「幾多の帝国の興隆と衰亡の歴史」といってもよいかもしれない。

 覇権国は、何をきっかけに歴史の檜舞台に駆け上がるのか。危機はどのような形で忍び寄るのか。そして、大国はいかにして主役の座を下りるのか。大英帝国の興隆に寄与した3つの戦争と、衰退の節目となった3つの戦争に着目しつつ、多彩な人物描写も交えて、克明に描いていく。

 大英帝国の栄光と苦難の歩みは、現代の世界を見通す上でも、きわめて有益な示唆を与えてくれる。国際情勢が激動する今こそ、ぜひとも読んでおきたい一冊である。

 第1章 「パクス・ブリタニカ」の智恵

 第2章 エリザベスと「無敵艦隊」

 第3章 英国を支えた異端の紳士たち

 第4章 帝国の殉教者ゴードン

 第5章 「自由貿易」の呪縛

 第6章 「ボーア戦争」の蹉跌

 第7章 アメリカの世紀へ

 第8章 改革論の季節

 第9章 悲しみの大戦

 第10章 ロレンスの反乱

 第11章 “バトル・オブ・ブリテン”、そしてフル・ストップへ

 第12章 旗の降りる日

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