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『不当逮捕』『誘拐』『警察回り』など、ノンフィクションの傑作を世に遺した本田靖春がこの世を去ったのは2004年12月。没後10年を迎え、本田靖春の原点となる作品が復活します。「文藝春秋」に1972年7月号から73年6月号にかけて連載された『現代家系論』です。
本田靖春初の著書であるこの作品は、12回の連載から10本の家系論を収録。美空ひばり、西園寺公一、湯川秀樹、美濃部亮吉、永野重雄ら日本を代表する政財界・芸能人の家族を、さらには徳川家、旧皇族といった日本のエスタブリッシュメントまでも取材し「日本の家系」を掘り下げていきます。
〈連載は「家系論」をかかげながら「論」をできるかぎり慎んでいる。読者がなり得ないのは「論者」ではなく、業としての「取材者」である。私は、果たせなかったかも知れないが、できるだけたしかな素材の運び手を任じた。〉
と、本田が「まえがき」で語るように、本田靖春の「取材者」としての姿がはっきりと浮かぶ作品です。
これまで単行本でしか刊行されておらず、長く版が切れていたために入手しにくかった「幻のノンフィクション作品」初の文庫化となります。
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