静穏の書

静穏の書

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出版社
彩流社
著者名
杉田敦
価格
2,420円(本体2,200円+税)
発行年月
2015年1月
判型
B6
ISBN
9784779120794

そこは、静かで、穏やかな場所のはずだった──



リスボンに魅せられたひとりの美術批評家による写真集。



90年代から毎年訪れている白い街リスボンのモノクロ写真80点と、

1755年11月1日のリスボン大震災と2011年3月11日を往還しながら

つづられる、詩でもあり思索でもあるテキスト。



タイトルの『静穏の書』(livro do de+desassossego)は、

ポルトガルの詩人、フェルナンド・ペソア(1888-1935)の

『不安の書』(livro do desassossego) からとられたものである。



?著者とポルトガルとの関係?

20年近くにわたりポルトガルを訪れている。ポルトガルの近現代の芸術表現、

背景となる思想、社会動向についてまとめた著作『白い街へ』(彩流社、02)、

『アソーレス、孤独の群島』(彩流社、05)のほか、

ポルトガル人建築家アルヴァロ・シザの展覧会『一本の線の豊かさへ』(02)、

女子美アートミュージアムでは

ポルトガルの現代美術展『極小航海時代』(10)を企画し、

後者は韓国芸術総合学校(KARTS)の美術館に巡回している。

こうした活動が認められ10年、ポルトガルの文化勲章に相当する

“da Ordem do Merito”を受賞。

今回、従来より発表してきたポルトガルの写真【展覧会

『白い街へ──a cidade branca』02、渋谷ロゴスギャラリーなど】を

作品集化するに併せて、日本とポルトガルを往還するものとしての詩を

書き下ろした。

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