悪足掻きの跡始末厄介弥三郎

悪足掻きの跡始末厄介弥三郎

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出版社
講談社
著者名
佐藤雅美
価格
1,760円(本体1,600円+税)
発行年月
2015年1月
判型
B6
ISBN
9784062193399

厄介は死ぬまで厄介
たった一人の女さえままにならず
屋敷の片隅で老いさらばえなければなりません

江戸時代、兄もしくは甥の世話になっている者を厄介と呼んだ
旗本都築孝蔵厄介、弥三郎の自由を求めた壮絶なる人生の記

「用心棒の仕事がある。手伝え」
「やばい仕事なのですか」
「やばくはない」
「いただきましょう、その仕事」

兄、都築孝蔵は六百五十石取りだが、親重代の借金があってゆとりはない。弟の弥三郎には、婿養子の口がかかったことはなく、永遠に兄や、兄が死ねば甥の世話になって生きるしかない。幕府役人は公用語に無頓着でかつ無神経だった。俗語をそのまま公用語に使用した。役所の書類に肩書が付されるとき、弥三郎ならたとえば「都築孝蔵厄介」とされた。それに、むっとした。弥三郎は、自らの意志で人生を拓きはじめる。

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