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「海軍反省会」は、昭和初期から太平洋戦争期にかけて、海軍の中堅士官として過ごした、主に大佐、中佐クラスの士官が、海軍の歴史をそれぞれの体験に基づいて検討、反省することを目的に行われた、秘密裏の会合である。昭和55年から平成3年まで、131回がおこなわれた。本書では、その第54回から第59回までを、生々しい証言をそのままに記録している。▼主な内容は、◎開戦直前の航空軍備問題 ◎海軍士官内の差別ともいえる機関科問題 ◎人事制度の問題 ◎海軍の「作戦」の問題点についての総論 ◎情報軽視 ◎教育に関する問題……などである。編者によれば、「海軍の教育問題についての実態が裏付けられる証言が貴重である」と、史料としての重要性もある。巻末に末国正雄「海軍の教育施策と教育施設」論文を付録として収録。
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