線形代数で学ぶ行列や連立1次方程式の理論や計算は,理工系分野に限らず経済や統計処理を必要とする社会科学の分野においても重要な道具となる。
本書では,ベクトルや行列,連立1次方程式の簡単な計算力を身につけることを目標として,前半部分では,線形代数を理解するために必要となる高等学校で学習する内容から解説をすすめ,行列,ガウスの消去法,行列式,固有値,固有ベクトルなどといった概念を習熟できるようにする。また,後半では,線形代数がどのような分野で必要となるか,どのような技術に用いられているかを紹介する。
前半の各章の初めには確認問題を置いている。これは各章の最低限の学習目標である。目標を明確化することにより,読者のモチベーションを高めるよう工夫を凝らしている。また,練習問題を多数用意し,それらを解くことにより,より一層の理解を得ることができる。
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