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今日,哲学は実在と本質,理由と結果を峻別し,また存在と当為を独立した事柄として扱うため,存在と善と真理とが一つになる場を失い,相対主義に陥っている。
著者は現代哲学の課題に対し,「私」の思いを出発点に,「私」を超え無限へと至り,「私」と他人との等根源性が獲得される事情を解明する。「ないからあるへ」の移り行きはどのように生じ,そのことはわれわれの知識の体系にどのような役割と位置をもつのかに答える。
第Ⅰ部「知性と創造性」では,知性による創造性こそが「無からの創造」に最も近い極みであり,創造性は差異を含み,それは逸脱としての狂気となる。この知的狂気こそ創造性の原点であり,それを見極めることが知性の働きを捕捉することに他ならないとする。
第Ⅱ部「知性と存在」では,デカルトとライプニッツの形而上学を比較する。デカルトが「私」を第一性として神の実在証明をとおして形而上学を確立し,ライプニッツが「ある」から出発し,デカルト批判をとおして「コナトゥス論」,「モナド論」へ至る道筋を解明する。
第Ⅲ部「超越」。「私」を超えて拓かれる地平に「私」はなく,有限から無限への超越こそが真理の領域を切り開くことであり,そこに新たな形而上学が提示される。
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