あたり

小学館文庫

あたり

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出版社
小学館
著者名
山本甲士
価格
693円(本体630円+税)
発行年月
2014年10月
判型
文庫
ISBN
9784094060911

「釣り」を通して、小さな奇跡が訪れる

「釣り」を通して、思い悩んでいる人たちに小さな奇跡が訪れる。
失業中の男が釣りをはじめたところ、さまざまな人間が集まってきて……。(「おいかわ 追河」)
同じアパートに住む男に釣りを教えてもらうことで、母子家庭の男の子がたくましくなっていく。(「らいぎょ 雷魚」)
交通事故を起こした上司から、嘘の証言を依頼されて思い悩んだ男は……。(「うなぎ 鰻」)
イラストレーターの道を諦め、父の会社に入った男。希望の部署に配属になる前に会社を辞めた人間がいると聞いて、その男を訪ねていくと……。(「あゆ 鮎」)
自らの証言で犯人と疑われた男。その男との不思議な縁が、釣りを通して明らかになる。(「たなご」)
車から巨額の現金の入ったボストンバッグを持ち出した男。行き場のない男は、釣りをしていた老人のところに転げ込むが……。(「まぶな 真鮒」)
「釣り」をきっかけに変わっていく人々の気持ちの移り変わりを、巧みな筆致で描いた作品集。



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