同じ白さで雪は降りくる

新鋭短歌

同じ白さで雪は降りくる

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出版社
書肆侃侃房
著者名
中畑智江 , 大塚寅彦
価格
1,870円(本体1,700円+税)
発行年月
2014年9月
判型
B6
ISBN
9784863851597

「うつつ」を超える「ゆめ」



わたくしが〈私〉という荷を背負うときそれも一つの旅のはじまり



中畑智江はこの歌集で歌人としての〈私〉を背負ったのである。

旅は始まった。               

大塚寅彦



<自選短歌五首>



まだ青きトマトの皮をむくような衣更えする初夏の雨ふり



レタスからレタス生まれているような心地で?がす朝のレタスを



表札にとんぼ止まれば照りつつもこの家の姓に影を落とせり



南国の木の実でできたお茶碗がわたしの離島のように在る午後



数えられないもの数多あふれたるこの世それらを数えるこの世

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