哲学を回避するアメリカ知識人

ポイエーシス叢書

哲学を回避するアメリカ知識人

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出版社
未来社
著者名
コーネル・ウェスト , 村山淳彦 , 堀智弘 , 権田建二
価格
6,380円(本体5,800円+税)
発行年月
2014年9月
判型
B6
ISBN
9784624932626

原書は1989年刊。現在は人種問題や民主主義に積極的に発言する知識人として知られるウェストの、初期の学術的専門書。パース、ジェームズ、デューイ、ローティなどのアメリカを代表する知識人たちの言説を系譜学的に整理し、プラグマティズムに流れるヨーロッパ哲学回避の知的伝統がエマソンに由来することを明らかにする。エマソンやローティらの人種問題・政治参加への問題意識の希薄さを批判し、政治参加に積極的な哲学として「預言的プラグマティズム」を掲げるなど、ウェストの現在の知的関心が萌芽としてあらわれている著作。
【目次】
序 説
第1章 アメリカのプラグマティズムの前史としてのエマソン
第2章 アメリカのプラグマティズムの歴史的誕生
 科学的方法、共同体、キリスト教的愛についてのパースの見解/個性、和解、英雄的活力についてのジェームズの見解
第3章 アメリカのプラグマティズムの独り立ち――ジョン・デューイ
第4章 二十世紀中葉のプラグマティスト知識人が抱えたジレンマ
 シドニー・フック/C・ライト・ミルズ/W・E・B・デュボイス/ラインホルド・ニーバー/ライオネル・トリリング
第5章 アメリカのプラグマティズムの衰退と再興――W・V・クワインとリチャード・ローティ
第6章 預言的プラグマティズム――文化批評と政治参加

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