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20世紀批評としての追悼文集
半世紀以上にわたって国内外の建築家に限らず、作家、思想家、芸術家など、多彩な文化人と交流を深めながら、絶えず現状を批判的に捉え、新しい都市文化を創造してきた建築界の知の巨人による初の追悼文集。
「今振り返ると、私の見たモノは消え、巻き込まれたコトは終わり、つき合ったヒトは去っている。たくさんの「終わり」に立ち合った。柿本人麻呂はそんな別れの〝時?を挽歌にした。『万葉集』のなかの傑作中の傑作となった。翁役はそんな詩を詠むことはしないが、私はせめて、去っていったモノ(建築)・コト(文化)・ヒト(友人)の追悼をしたい」
第一章「友へ」では、ルイス・カーン、瀧口修造、丹下健三、岡本太郎、イサム・ノグチ、ジャック・デリダ、武満徹、吉本隆明など同時代を併走した愛惜の50人への思いを綴る。
第二章「建築へ」は、世界的な建築家で盟友のハンス・ホラインとセドリック・プライスを取り上げ、哲学者坂部恵への言葉で締めくくる。
第三章は「二十世紀へ」として、70年代以降に東京・NY・ミラノなどで同時多発的に起こった様々な文化的事件を生々しく追想していく。建築を志した頃からの思いや、芸術と建築が密接に関わりあっていた隆盛期の熱気も伝わり、著者の新たな魅力に溢れる一冊。
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