1995年のMicrosoftによるWindows 95の発表は画期的なものであった。“オペレーティングシステム”が専門家用語から,大衆用語になったのである。元来,オペレーティングシステムは,コンピュータハードウェアを隠蔽し,アプリケーションプログラムの作成を可能とするものであり,コンピュータにとって最も核となるものである。オペレーティングシステムの歴史は,そのまま,コンピュータの歴史といってよいものである。
本書は,オペレーティングシステムを学ぶため必要となるハードウェア構成技術,プロセス,メモリ管理,ファイルシステム,入出力,デッドロック,セキュリティ,マルチメディアシステムを簡便に紹介しており,かつ,実際に使用されている代表的なOSであるUNIX系のLinuxおよびスマホ用OSであるAndroidについて取り上げる。
本書は,オペレーティングシステムの機能を理解するだけに留まらず,日本の得意とするゲーム業界,機械工業分野,自動車分野,家庭電気分野など,産業界における組み込み型ソフトウェアの基本部分の開発においても参考にしていただけるものと思っている。
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