1~2日で出荷、新刊の場合、発売日以降のお届けになります
一九七三年七月,ホルクハイマーが亡くなったおり,数多くの新聞はその死を悼んで記事を載せた。彼の偉大さを讃えるものから,彼の批判的・変革的姿勢に視点をあてたもの,さらにペシミズムならびに「あこがれ」論に焦点をあてたものに及んだ。これらは,彼の多彩な顔を示しているといえよう。哲学の真意が現存するものの批判にあることを根本とし,人間によって形成されたこの文明が,何故に真に人間らしい状態へ進むかわりに,たえず新しい一種の野蛮へ落ち込んでいくか,を問い続けた哲学者,その相を追ってみようとする。
よく利用するジャンルを設定できます。
「+」ボタンからジャンル(検索条件)を絞って検索してください。
表示の並び替えができます。