メルロ=ポンティ

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出版社
清水書院
著者名
村上隆夫
価格
1,100円(本体1,000円+税)
発行年月
2014年9月
判型
B6
ISBN
9784389421120

メルロ=ポンティは視覚について考え続けた哲学者であった。彼は,目に見える世界を遠近法的展望の下に捉えることはいかなることかに答えようとした。彼の思索の後を追うとき,われわれはフランス現代思想の発祥地がここにあることを理解すると同時に,セザンヌらの絵画を前にしたときと同様に静かな生の悦びを感ずるのである。現代フランスの激動の中でマルクス主義に希望を託して挫折したこの哲学者の中に,初めて世界を眺めたときの感動が残ったといえよう。絵画とは,本来このような感動の記録なのである。

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