後妻業

後妻業

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出版社
文藝春秋
著者名
黒川博行
価格
2,035円(本体1,850円+税)
発行年月
2014年8月
判型
B6
ISBN
9784163900889

「色で老人を喰う」裏稼業を描く戦慄の犯罪小説



妻に先立たれた後期高齢者の耕造は、六十九歳の小夜子と同居しはじめるが、夏の暑い日に脳梗塞で倒れ、一命を取り留めるも重体に陥る。

だか、裏で小夜子は結婚相談所を経営する前科持ちの男、柏木と結託していた。

病院へ駆けつけた、耕造の娘である尚子、朋美は、小夜子の本性を次第に知ることとなる――。

結婚相談所の男と、結婚したパートナーと、死別を繰り返す女につきまとう黒い疑惑。

恐るべき“後妻業”の手口と実態。

「黒川節」炸裂、欲に首までつかった人々が奔走する。犯罪小説の手練れが、身近に忍び寄る新たな「悪」を見事に炙り出す。

『カウント・プラン』をはじめとするコンゲーム小説、『文福茶釜』などの美術ミステリー、『悪果』などの警察小説、そして直木賞を受賞した『破門』をはじめとする桑原&二宮の「疫病神」シリーズなど、関西を舞台にした数々の作品で、オリジナリティに溢れたテンポある会話と、リアリティに満ちた描写、そして一気に読ませるストーリーテリングの妙で、他の追従を許さない犯罪小説の第一人者・黒川博行による直木賞受賞第一作。

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