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解決の当てのない難問をみずから創造し、何らの打算も行わず、百尺竿頭なお一歩を進める気魄をもって数学研究に打ち込んだ岡潔。その岡潔に15歳で出会い、爾来半世紀、岡のあとを追い続け、ドイツ数学史の構想を打ち出すに至った著者の学問とこころの軌跡。
●目次●
■紀見峠を越えて
一 紀見村へ
二 空手還郷
三 四日間の数学史
四 百姓と数学
五 純粋な日本人
六 己事究明
七 日本民族
八 光明会
九 楽興の時
■鳥道は東西を絶す
鳥道は東西を絶す
岡潔の晩年の夢―内分岐域の世界
ドイツ数学史の構想
岡潔とドイツ数学史
近代数学史における岡理論―理論形成への道と研究様式をめぐって
寺田物理学と岡潔の情緒の数学
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