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「もしわれわれが自己の内部へ深く降りてゆくことによって、人間的なものを探りあてれば、普遍的な文学をつくることができるはずです」――文学とは何かという問いに、若き著者が果敢に挑んだ日本文化論。該博な知識を駆使し、古代と現代を縦横に行き来する思考法によって、詩と散文のちがい、小説家の意識、日本と西欧における美の本質にまで思索を広げる。後年の大著『日本文学史序説』へ続く初期著作。解説・池澤夏樹
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